わにわにのおでかけ
今週は夏がテーマの絵本です。
夏は夜も楽しいですよね。
あらすじ
夏の夜、わにわにはおふとんに入りました。なんだか眠れないわにわには、家の外をたくさんの人が歩いているのに気がつき、ついていくことにしました。
ずり ずり づづづ ずり ずり づづづ
ついていった先は、にぎやかなお祭りでした。
わたあめ、おめん、金魚すくい、花火・・・ たくさん遊んだわにわには、家に帰って満足げに眠りました。
おすすめポイント
わにわにがだんだん可愛らしく見えてくる
わにわには見た目も音(ずりづづづ)も、ちょっとリアルでちょっとこわい感じがします。お祭りを楽しんだり、お風呂で遊んだり(わにわにのおふろ)、好物を食べたり(わにわにのごちそう)と、いつも自分の欲求に素直にマイペースに過ごす姿を見ると、とても可愛らしく見えてきます。
「わにわにのおでかけ」はお祭りと木版画がぴったり合っていて、ちょっと懐かしい雰囲気を味わうことができます。シリーズ全ておすすめですが、この本は特にお気に入りです。
作者について
小風さちさんは、絵本作家の松居直さんの娘さんです。山口マオさん(男性です)は、イラストレーター、画家、版画家として活躍されています。
石神井公園にわにが出たという騒動がきっかけでわにわには生まれたそうです。小風さんはわにに会いに公園に行きましたが出会うことができず、「どこかにわにが潜んでいるのでは・・・?」という想像がふくらんでわにわにシリーズが誕生しました。
小風さんから山口さんへのリクエストは、「擬人化されていない、動物のワニを描いてほしい、できれば本物のワニを見てから描いてほしい」だったそうです。わにわに、本当にリアルですよね!