毎週絵本

毎週、子ども向けに図書館で絵本を10冊借りることを習慣にしています。季節に合ったおすすめ絵本を紹介していきます。

おでかけのまえに

きょうは家族でおでかけです。
こどもは、おでかけする前からたのしいこといっぱいです。

おでかけのまえに

  • 作者(文):筒井 頼子
  • 作者(絵):林 明子
  • 初版:1981/10/20
  • 対象年齢:2歳~

あらすじ

今日はかぞく三人でピクニック。おでかけが待ちきれないあやこは、お母さん・お父さんのお手伝いをすることにしました。
お弁当をつめてあげよう!・・・お弁当はぐちゃぐちゃに。
かばんを閉めてあげよう!・・・かばんから荷物がはみでてしまいます。

いろいろとハプニングがあったけど、最後はみんな笑顔でピクニックに出発!

おすすめポイント

自分もこうだったなぁ・・・

前日から荷物を準備したり、お弁当を気にしている様子、おでかけが待ちきれない様子など、あやこちゃんのこどもらしい姿がとてもかわいいです。
早くでかけたくてやったお手伝いはことどとく失敗し(笑)、おそらく余計に時間がかかったと思いますが、両親は怒ったりせず温かく見守っています。
あやこちゃんを見ていると、自分も小さい頃こんなことしたなーという思いがあふれてきます。両親もこんな思いがあるから、あやこちゃんを叱らないのかもしれませんね。

作者について

筒井頼子さんと林明子さんは、「はじめてのおつかい」を生み出した名コンビです。
「はじめてのおつかい」は、ふたりにとってもはじめての絵本でしたが、その後も「あさえとちいさいいもうと」「とんことり」など計6冊を出版しています。

筒井頼子さんは、高校卒業後に事務職、コピーライターを経て絵本作家になりました。筒井さんは少女の頃に読んだ本の主人公に対して、「これは私だ!」と思い自分が本の中にいるという体験をしたそうです。そこから、読んだ人が「自分はここにいる」と思ってもらえるような本を作りたいと思うようになったそうです。

自分も小さい頃はこんな感じだったな、こんなこと考えていたな、と絵本の主人公を身近に感じられるのは、筒井さんの絵本に対する思いからなのだなと納得しました。