ぼくのおべんとう
やっぱりお盆をすぎると涼しくなってきますね。
暑くて減退気味だった食欲も少し戻ってきたでしょうか?
今週も食べ物がテーマの絵本を紹介します!
あらすじ
「いただきまーす!」
表紙を開くと、おいしそうなのり弁当が本いっぱいにどーんと広がります。
たまごやき、からあげ、グラタンも入ってる。どれから食べようかな?1ページめくるごとに「ぼく」が食べたおかずが減っていきます。
途中で、「ねぇ、ミートボールとからあげ、とりかえっこしようよ。」隣でサンドイッチのおべんとうを食べている「わたし」とおかずを交換もします。
最後は全部きれいに食べて、ごちそうさまでした!
おすすめポイント
おべんとうを食べるときのたのしい気持ちがつまった絵本
まずはお弁当を開けた時のドキドキ感。どれから食べようかなと迷うワクワク感、おかずひとつひとつを味わう気持ち。おべんとうを食べるときの気持ちがよーーくわかる絵本です。
途中でおかずを交換する「わたし」ですが、この本の脇役ではなくて、「わたしのおべんとう」という本の主役です。わたしのおべんとうは女の子らしくサンドイッチのお弁当です。「ぼくのおべんとう」「わたしのおべんとう」の2冊を並べて読むとおもしろいですよ!
作者について
もともとはぼくのおべんとうだけ作る予定だったけれど、編集者の「隣に座っているのは女の子だよね」という一言でわたしのおべんとうも思いついたそうです。1冊まるごとお弁当というアイディアといい、2冊がリンクするところといい、アイディアが素晴らしいですよね。
杉山さんはご自身の絵本に道徳的・教育的な要素を入れておらず、ただ純粋に楽しんでほしいという思いで作られています。読み聞かせも「言葉を覚えてほしい」という目的ではなく親子で楽しめる、コミュニケーションツールと考えていらっしゃいます。
この絵本から、純粋に楽しんでほしいという杉山さんの気持ちがよくわかりますよね!!