毎週絵本

毎週、子ども向けに図書館で絵本を10冊借りることを習慣にしています。季節に合ったおすすめ絵本を紹介していきます。

おかあさんのおべんとう

 秋の本も大分紹介しちゃったなぁ・・・。
ネタに困った時は、食べ物の絵本!
今日は、遠足シーズンにぴったりなおべんとうの絵本です。

おかあさんのおべんとう

  • 作者(文・絵):たるいし まこ
  • 初版:2015/9/15
  • 対象年齢:3歳~

 

あらすじ

マミちゃんのおかあさんは、わすれんぼうでときどき失敗もするけれど、とびきりおもしろいことを考えることが得意です。 マミちゃんが不安に感じた時、「大丈夫大丈夫、おかあさんはマミちゃんのおかあさんだもの」そう言ってマミちゃんの不安をふきとばしてくれます。

マミちゃんが遠足に行く日の朝、おかあさんは寝坊してしまい、お弁当をきれいに詰める時間がなくなってしまいます。でもおかあさんは一生懸命に考えて、マミちゃんが喜ぶような工夫をします。

さて、どんなお弁当ができあがったのかな?

おすすめポイント

がんばるおかあさんと、自慢に思うマミちゃん

失敗もするけど、いつもマミちゃんが喜ぶ姿を考えるお母さん。絵を描く仕事と子育てを明るくがんばっているお母さんに、まず共感しました。マミちゃんは失敗するお母さんに「もう!」と思うこともあるけど、とびきりおもしろいことを考えてくるお母さんが大好きです。

一番印象に残ったのは、友達におべんとうを褒められて、「なんたっておかあさんはマミのおかあさんだもの」と誇らしげに思うところです。子どもはお母さんが大好きで、自慢したくなるような存在なんだと、改めて思いました。私も母親ですが、いろいろ失敗して自信を無くすことはしょっちゅうです。でも子どもは、こんな母親でも大好きで自慢に思うぐらいなのかと思うと、落ち込んではいられないなと自分に喝を入れたのでした。

作者について

 作者はたるいしまこさんです。たるいしさんは、作品によって絵柄がかなり変わると以前ご紹介しました。私はそれが気になって、たるいしさんの作品を読み漁っているところなのですが、いやいや本当にかなり違いました。

以前ご紹介した「もりのふゆじたく」は、色鉛筆で書いたような優しい雰囲気が特徴でしたが、今回の「おかあさんのおべんとう」は水彩絵の具でカラフルに明るく描かれています。絵がうまい人というのは、こんなにも自在に表現を変えられるのだなと、感心してしました。たるいしさんの、他の絵本も読んで絵を比べてみたいと思います!

たるいしさんの「もりのふゆじたく」は、こちらで紹介しています。

 

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