毎週絵本

毎週、子ども向けに図書館で絵本を10冊借りることを習慣にしています。季節に合ったおすすめ絵本を紹介していきます。

どんぐりむらのいちねんかん

こんにちは。年も明けてもう1カ月がたちました。早いですね~!
今日は1年の流れを存分に感じられる絵本を紹介します!私は年始から仕事が忙しくちょっとお疲れだったのですが、これから楽しいことたくさんあるなぁ、とわくわく感を取り戻しました!ほんとうは年末に紹介できればよかったなぁ・・・

どんぐりむらのいちねんかん

  • 作者(文・絵):なかや みわ
  • 初版:2018/9/25

あらすじ

どんぐりむらの1月は、1年で一番おめでたい月です。みんなで年のはじまりを祝います。2月は一番寒い月。病院はかぜをひいたどんぐりたちでいっぱいになります。3月は引っ越しが多い月。4月は桜が美しい月・・・。

どんぐりむらの1年の様子を、1カ月ごとに紹介してくれる絵本です。季節の移り変わりやどんぐりむらの行事・暮らしがよくわかりますよ!

おすすめポイント

季節の移り変わりがよくわかる&おまけで遊べる

まずはページをめくるごとに季節の移り変わりを存分に感じられる点です。だんだん気温が温かくなって、卒園式や入学式、プールに入ったり運動会をしたり・・・。子どもの頃の思い出がよみがえるような気持ちになりました。季節に合わせて背景の木の葉の色も変わり、そのページの気温まで感じられます。

また、どんぐりむらシリーズではお仕事に焦点があてられていますが、この絵本でも仕事の繁忙期だったり、イベントで活躍するお仕事があったりと、お仕事の違った面を子どもにわかりやすく紹介してくれています。

毎月、村のカメラマンが写真を撮っている設定になっていて、どのページにも写真を撮るカメラマンが描かれています。最後のページではカメラマンが撮った写真を、どの月のものかあてるゲームもおまけでついています。親子でおはなししながらあてっこしてもよいですし、カメラマンがどこに描かれているのかを探しっこするのも楽しいと思います!

作者について

作者はなかやみわさんです。

もともとはキャラクター商品を扱う企業でデザイナーとして勤務されていたなかやさん。店頭にキャラクターが並んでも売れ行きが悪いとすぐに入れ替わってしまうのを見て、もっと作り込みたいと思うようになりました。そんな時に絵本コーナーで、自分が子どもの頃に読んだ絵本が、新刊のように並んでいるのを見て、自分もこのように長く愛される作品を作りたいを思うようになったそうです。

この絵本は、「どんぐりむら」シリーズの8冊目です。通常、どんぐりむらシリーズでは、どんぐりむらに住むあるどんぐりの仕事に焦点をあてたお話になっていますが、この絵本はスペシャル版で、どんぐりむらのみんなが登場してきます。シリーズの他の本を読んできた読者からすると、「あ、この子知ってる!」がたくさん出てくると思います。

長く愛される作品を作りたいと絵本の道に進まれたなかやさんは、みんなに愛されるどんぐりのキャラクターを世に生み出されました。どんぐりむらを読んで育った子が大人になっても、本屋さんの絵本コーナーには、どんぐりむらのなかまたちの笑顔が並んでいるのでしょうね!