しろくまのパンツ
先日、「tupera tupera 絵本の世界展」に行ってきました!
展示を楽しんだあと、買った本がこちらです。
絵本がパンツを履いています!
あらすじ
パンツをなくしたしろくまさん。どんなパンツをはいていたのかも忘れてしまいました。困っていたら、ねずみさんが一緒に探してくれることになりました。
まず見つけたのは、おしゃれなしましまのパンツ。これはだれのパンツ?
次に見つけたのは、かわいい花柄のパンツ。これはだれのパンツ?
おつぎは、おいしそうなお菓子の模様のパンツ。これはだれのパンツ?
たくさん探したけれど、しろくまさんのパンツはなかなか見つかりません。でも、しろくまさんをよく見ると・・・?
おすすめポイント
ぼんやりしすぎのしろくまさんと、ゆる~い雰囲気
まずは、「なんでパンツをなくすんや??」という疑問が。読み進めて行き、最後のオチでさらに「どういうことーー!?」ってつっこみたくなるような、しろくまさんの ぼんやりっぷりを楽しむことができる絵本です。
ストーリーはゆるめですが、tuperatuperaさんのデザインへのこだわりは随所に表れています。まずは表紙ですが、しろくまさんが履いている赤いパンツは絵ではなく、絵本とは別の紙でできており、本当に絵本が履いているようになっています。ですので、パンツを絵本から脱がせてから読む仕組みになっています。また、絵本の中に出てくるパンツのデザインも凝っています。個人的には、イカさんのパンツが印象に残っています。なかなか、脚が10本ある生き物にパンツを履かせようとはなかなか思いませんよね。
作者について
作者はtuperatuperaというユニット名で活動をされている、亀山達矢さんと中川敦子さんご夫婦です。お二人は美大入試用の予備校時代からのお付き合いだそうです。大学卒業後、中川さんが手がける手作り雑貨に亀山さんの絵を縫い付けたらどうだろうかと、中川さんが亀山さんに声をかけたのがきっかけで、二人での活動が始まりました。そして絵本作家になるきっかけは、雑貨の展示を見に来ていたお客さんからのお誘いだったそうです。
しろくまのパンツは、亀山さんが「絵本にパンツを履かせたい」と思い、まず表紙だけが先に決まりました。読むためにパンツを脱がしたら・・・パンツはどこへ行ったんだっけ?となり、パンツを探すアイディアを思いついたそうです。最初は、中川さんも編集者の方も「意味がさっぱりわからない、そんなボケ方ないだろう」と思った(・・・やっぱり 笑)のですが、熱心に亀山さんが説得し絵本を作ることになりました。
tuperatuperaさんの作品は、紙や布を切り貼りして作られています。「tupera tupera 絵本の世界展」では、たくさんの原画が展示されていましたが、細かい作業に圧倒されました。みなさんも機会があればぜひ足をお運びください!もうちょっとで終わっちゃいますが!