毎週絵本

毎週、子ども向けに図書館で絵本を10冊借りることを習慣にしています。季節に合ったおすすめ絵本を紹介していきます。

とびだす!うごく! たべもの

もう今年も終わりかぁ。
私は今年から育休から職場に復帰したので、変化がとても大きく、1年間がとても長く感じられました。みなさんはどうでしたか?

こんな前振りをしつつ、全然関係ない絵本を紹介します!帰省や旅行の機会が多いこの時期、バッグに忍ばせておくのにぴったりです。楽しい絵本とともに、良いお年をお迎えください!

とびだす!うごく! たべもの

  • 作者(絵):わらべ きみか
  • 初版:2008/9/15

 

あらすじ

ページをめくると、うさぎさんが持ったおにぎりが飛び出してきます。なかみは何かな?次のページは、大きなぷりんがぷるるんとお皿に出てきます。お次はごちそういっぱいのおべんとう。オムライスにソフトクリームにラーメン・・・。

子どもも大人も大好きなたべものが絵本から飛び出してくる、楽しい絵本です。 

おすすめポイント

こども大喜び!

大好きなたべものが絵本から飛び出してくる!で、食べているのは親しみのあるうさぎさんやくまさん、ねこさんたち。子どもの大好きなものばかりで構成された絵本です。

この絵本、写真だとわかりづらいですが、縦8cm、横9cmとてのひらにのる小さいサイズなのです。おでかけの時にかばんに入れていきやすいですし、子ども用の小さいかばんにも入ります。本のサイズは小さいですが、飛び出すしかけはダイナミックです。なんと3段重ねのデコレーションケーキが飛び出てくるんです!よくこんな小さな本に仕掛けが入ってたなぁと感心しました。 

作者について

作者はわらべきみかさんです。最初、私はわらべさんの絵は「かわいすぎてちょっと苦手かな」と思っておりましたが。。。

わらべさんは、もともと漫画家になりたくてなんと手塚治虫さんのアシスタントをされていたそうです。そこで自分には漫画は無理だと感じ、自分の絵を活かせる場を探してたどり着いたのが、赤ちゃん・子ども向けの絵本の世界でした。

わらべさんがてがける絵本は、子どもがはじめて見る絵になるので、シンプルでわかりやすい、かわいらしいものになるようこころがけているそうです。ゾウを描くなら、写実的に描くのではなく、それがいかにゾウとわかるように、シンプルにかわいく描くのだそうです。また、わらべさんは1ページごとに驚きがあるように、常に考えられているそうです。逆に驚きがないなと感じたら、何回でも描き直すそうですよ。

この小さな絵本は、こんなに考えつくされていたのですね・・・。かわいいイラストも、動物とたべものというシンプルな内容も、全て見る目が変わったのでした。子どもが夢中になるわけですね!