毎週絵本

毎週、子ども向けに図書館で絵本を10冊借りることを習慣にしています。季節に合ったおすすめ絵本を紹介していきます。

ノンタン!サンタクロースだよ

街中にもクリスマスのディスプレイが目立つようになってきました。
ということで、今日はクリスマスの絵本を紹介します。
うさぎサンタもくまサンタもねこサンタも、寝ないと来ないみたいです。
おばさんサンタも来てくれないかな。こんなにがんばってるのに(笑)

ノンタン!サンタクロースだよ

  • 作者(文・絵):キヨノ サチコ
  • 初版:1978/11
  • 対象年齢:3歳~

 

あらすじ

赤い自動車がほしいノンタン。クリスマスイブの夜、ノンタンはサンタクロースに頼むために、外に出かけます。

うさぎさんの家でサンタクロースを見つけて声をかけますが、「わしゃうさぎサンタだからねこのプレゼントはもってないよ。ノンタンのプレゼントは、ねこサンタが持ってくるよ!」と行ってしまいます。その後も、くまサンタ、たぬきサンタ、ぶたサンタに会いますが、みんな同じ答え。

ねこのサンタを探し疲れたノンタンは木の下で眠ってしまいます。そこにやってきたのは・・・?

 

おすすめポイント

サンタさんの世界、そんな運用だったのね!

いるのかいないのか、子どものころにわくわくしたサンタクロース。サンタクロースってたくさんいるのかな?世界中の子供にプレゼントを配るなら、それはそれはたくさんいるはずですよね。一人で全部配ってますなんて言ったら、とたんにサンタクロースの存在が嘘っぽくなってしまいます。

この絵本は、サンタさんはたくさんいて、みんなで手分けしてプレゼントを配っているんだよ、教えてくれます。あぁ、それなら世界中の子供たちに一晩でプレゼントを配ることができるね、と子どもも納得することでしょう。サンタクロースは本当にいると、私は信じたい方なので、子どもにもこの手の話はたくさんしてあげたいなぁと思います。

 

作者について

 作者はキヨノサチコさんです。

ノンタンは最初、大友康匠/幸子夫婦の共作として出版されていましたが、離婚と裁判を経て、キヨノサチコさん単独の作品として扱われるようになったそうです。ちょっと複雑な事情があるようですが、裁判で判決も出ているわけですので、ノンタンの作者はキヨノサチコさん、と紹介したいと思います。

こんな事情は置いておいて・・・、キヨノさんはこの本の後書きで、「この絵本で、サンタさんはほんとうにいるんだよと自信を持って答えた」と書かれています。サンタさんを信じている方が、子どもの世界は広がり、ずっと夢を持ち続けられるともおっしゃっています。

私は「サンタさん、いた方が楽しいよね」ぐらいの軽い気持ちで考えていましたが、サンタさんの存在は子どもの将来にまで関わってくるのですね。まぁでも、あんまり難しく考えずに、今年も毎年恒例ケンタッキーフライドチキンでクリスマスを楽しもうと思います。